概要
この記事では、テナント宛の「請求」と「支払」を互いに充当し相殺することで精算済にする方法を解説しています。
(例)
- 給湯器が故障したため、テナント支払「銭湯代」をテナント請求「賃料」と相殺する
- 解約精算に伴い、テナント支払「日割り返還分賃料」をテナント請求「原状回復工事」と相殺する(こちらは解約精算の確定を行うことでシステム内で自動的に相殺されます)
※いずれも送金は発生せずに、相殺した時点で精算済となるものとします。
なお、請求を送金に含めてマイナス金額で差し引く「送金相殺」の操作方法については、
記事「オーナーへの請求を登録する > 2. オーナー送金と相殺をする」をご確認ください。
目次
1. 請求を支払と相殺する |
2. 支払を請求と相殺する |
3. 請求の送金相殺との違いについて |
用語
「支払相殺」とは、請求から支払と相殺し消込すること。
「請求相殺」とは、支払から請求と相殺し消込すること。
いずれも請求と支払を直接充当し相殺消込することを指しています。
※注意※
なお、2025年1月14日時点で本機能は、設定 > その他の設定 > 「支払相殺消込の試験的画面を利用する」をONにした場合のみご利用いただける機能です。
1. 請求を支払と相殺する
請求金額を支払に充当し相殺する方法を記載しています。
なお、支払に充当し相殺する金額は、¥1〜未消込金額 の範囲で指定することができます。
操作①. 請求の詳細画面 > 操作 > 【支払相殺消込する】をクリックする
操作②. 請求を充当し相殺したい支払を選択し、【支払相殺消込する】をクリック
なお、デフォルトでは選択した請求と支払のうち、小さい金額分が相殺対象となります。
<支払相殺する金額を変更したい場合>
消込金額の【変更】をクリックし、金額を変更することができます。
操作③. 請求の支払相殺消込が完了
支払相殺消込の削除は、【消込履歴】操作 > 削除 から操作できます。
2. 支払を請求と相殺する
支払金額を請求の未消込金額に充当し相殺する方法を記載しています。
なお、請求に充当し相殺する金額は、¥1〜未消込金額 の範囲で指定することができます。
操作①. 支払の詳細画面 > 操作 > 【請求相殺消込する】をクリックする
操作②. 支払を充当し相殺したい請求を選択し、【請求相殺消込する】をクリック
なお、デフォルトでは選択した請求と支払のうち、小さい金額分が相殺対象となります。
<請求相殺する金額を変更したい場合>
消込金額の【変更】をクリックし、金額を変更することができます。
操作③. 支払の請求相殺消込が完了
請求相殺消込の削除は、【消込履歴】操作 > 削除 から操作できます。
3. 請求の送金相殺との違いについて
<請求・支払との操作対応>
請求の「送金相殺」 | 請求を「支払と相殺」 | 支払を「請求と相殺」 | |
テナント請求 | ◯ | ◯ | - |
オーナー請求 | ◯ | × | - |
取引先請求 | ◯ | × | - |
テナント支払 | - | - | ◯ |
オーナー支払 | - | - | × |
取引先支払 | - | - | × |
部分相殺消込ができるか | ◯ | ◯ | ◯ |
相殺消込の取消ができるか | ◯ | ◯ | ◯ |
オーナーへの集金代行ができるか ※テナント請求のみ |
◯ | ◯ | - |
<送金項目となるかどうか>
「支払と相殺」や「請求と相殺」は請求と支払を相互に充当(消込)する形で精算済とするため、請求先・支払先に対する送金項目は作成されません。
そのため、請求については
- 最終的に対象への送金が発生する場合は「送金相殺」
- 送金せずに請求を精算済とする場合は「支払と相殺」
をそれぞれ選択する必要があります。
請求の「送金相殺」 | 請求を「支払と相殺」 | 支払を「請求と相殺」 | |
テナント請求 | ◯ | オーナー送金する場合のみ◯ | - |
オーナー請求 | ◯ | × | - |
取引先請求 | ◯ | × | - |
テナント支払 | - | - | × |
オーナー支払 | - | - | × |
取引先支払 | - | - | × |
請求の「送金相殺」をした場合
マイナス金額分の送金項目が作成され、送金依頼に含める必要があります。
請求を「支払と相殺」をした場合
テナント請求をオーナー送金する設定の場合:オーナー宛のプラス金額分の送金項目が作成されます。
テナント請求をオーナー送金する設定の場合:送金項目は作成されません。
支払を「請求と相殺」をした場合
送金項目は作成されません。
<使い分けの具体例>
請求の「送金相殺」を利用する例
- 月次オーナー送金時に、オーナー請求「建物清掃費」をオーナー支払「借上賃料」と相殺し差し引いた上で送金する
- 解約精算に伴い、テナント支払「日割り返還分賃料」をテナント請求「原状回復工事」と相殺し差し引いた上で送金する
のように、結果的に送金依頼を作成し送金するケースです。
請求を「支払と相殺」・支払を「請求と相殺」を利用する例
- 給湯器が故障したため、テナント支払「銭湯代」をテナント請求「賃料」と相殺する
- 解約精算に伴い、テナント支払「日割り返還分賃料」をテナント請求「原状回復工事」と相殺する
のように、結果的に送金依頼を作成し送金する行為は発生しないケースです。
以上です。
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